濃密な4日間だった観戦ツアー!


 私達夫婦と本書の出会いは2005年。私1人で韓国プロ野球を見に行こうと思い立ったのはいいけれど、試合日程どころかどんなチームがあるのかもわからないような状態で、どうしたものかと途方にくれていました。ある日ふらふらっと入った書店で、偶然本書と出会い、そのいたれりつくせりのお導きにより、ソウル、仁川、光州で何事もなく3試合観戦することができました。そして、韓国プロ野球、特にキア・タイガースの虜になってしまった私は、妻と一緒に行った観光旅行の際に「1試合だけでいいから」と妻を球場に誘い出し、妻も韓国プロ野球とキア・タイガースの虜にすることに成功したのです。


 初めて本書を手に取ったときから、このツアーのことは気になってしかたなかったのですが「参加者は韓国プロ野球マニアばかりで韓国語もペラペラで、自分達が参加しても浮いちゃうだろーなー」との思いから、参加することを躊躇していました。しかし、2007年のツアー日程には、キア戦の観戦が組み込まれており、大ファンのイ・ジョンボム選手の引退の噂もあり「イ・ジョンボム選手を間近で見られるのはこれで最後かもしれない。これを逃したら絶対に後悔する。」との思いから、一大決心をして、夫婦で参加することにしました。

 実際に参加してみて、参加前の心配は杞憂に終わりました。毎年参加されているマニアに近い人もいますが、韓国プロ野球初観戦の人もいれば、韓国へ来るのすら初めてという人もいましたし、韓国語にいたっては私達も含め全員がほとんどしゃべれませんでした。
 参加してすぐに感じたことは、参加者全員に韓国プロ野球という共通のキーワードがあるせいか、すぐに打ち解けて会話も弾み、初日の夜にはもう何日も一緒に旅行しているかのような感覚になったことです。


 さて、この辺でツアーの内容に話を移しましょう。1日目は釜山のサジク球場で、ロッテvsSK戦を観戦、のはずが試合開始直前の豪雨により中止。普通のツアーなら、ホテルに帰ってそれぞれ自由行動となるところですが、このツアーは臨機応変に、釜山のデートスポットの広安里の海鮮料理屋さんの手配をしていただき、全員で名物の海鮮料理を食べながら親睦を深めました。


 2日目は仁川のムナク球場で、SKvsLG戦を観戦。釜山から仁川までの移動には、韓国の高速鉄道KTXを利用しました。車中では、日本では行列必至なバーガーキング&クリスピークリームドーナツを食べながら野球談義に花を咲かせ、走行速度が300km/hを超える瞬間にはみんなで歓声をあげるなど、まるで大人の修学旅行状態でした。
 ムナク球場では、試合開始前に選手と記念撮影をし、球場施設を巡るバックステージツアーへ。試合前のロッカールームや選手食堂を覗かせてもらい、妻は唯一の女性参加者ということもあり、食事の一部をこっそり試食させていただくなど、日本では考えられないほど奥深くまで体感することができました。

 3日目はソウルのチャムシル球場で、待ちに待ったキアvsトゥサン戦。あいにくイ・ジョンボム選手は二軍での調整中のためお会いできませんでしたが、キム・ジョングク選手やユン・ソクミン投手などを間近で見ることができ、とても興奮しました。試合には負けてしまいましたが、応援団とともに応援をし、応援団長にはサインをもらい、最高の1試合でした。

 これまで書いてきたこと以外にも、書きたいことは山ほどあって、このツアーのおもしろさの何分の一しか伝えられていないと思います。私達夫婦はツアーを終えてからずっと、「あんな濃密な4日間は今までなかったね。楽しすぎたね。来年も何があっても参加しようね。」とことあるごとに思い出し笑いを繰り返しています。とにかく、このツアーに興味を持ったのであれば、騙されたと思って参加してみてください。代金以上の価値があることは私達が保証しますから。この体験記を読んでいただいた皆さんと、今年は一緒にキア・タイガースを応援できることを楽しみにしています。